授乳中という異世界

授乳中は気持ちが落ちる

 

育児というものは、社会から遮断され 誰もわたしの存在に気づかない。

私がいなくなっても誰も気がつかない。

例え私が今、この世界から消えても何事もなく世界は回り続けるのだろう。

​「自分で命を絶とう」とかではなく、「もし今、自分の存在がふっと消えてしまっても、誰も気づかないんじゃないか」という、実体のない深い霧の中にいるような感覚。

​自らをどうこうしたい、でもなく、そのままぼーっと自分が消してしまいそうな、とても自然でひっそりと誰にも気づかれることなく・・・そんな感じ。

​2人目の時にそう思った。

産後鬱ってこういうことかと。

 

怖い。

 

自分がいなくなることへの感情がないの。

 

それはね、弱いからじゃない。産後鬱という言葉で片付けるにはあまりに雑すぎるけど「身体の現実」がそこにあるからなのよ。

 

だから産後鬱は怖い。

 

だって気が整ってないんだもの。

内臓がめくれ落ちてボロボロの体にむち打っておっぱいあげて、寝不足。

 

おっぱいも血液だから極度の貧血になる。

 

内臓めくれ落ちて傷だらけで毎度血を抜かれて寝不足って、もうどうやって生きてるの?

 

 

小さな命を何が何でも守らねばならん!という使命だけで生きてると思う。

 

あぁ、消えてもいいかな。このまま消えちゃうのかな、と思った時には授乳中かどうかを確認する!!と決めてからそれだけを忘れずに日々の生活していた。

 

何度か、

はっ!!今授乳中?!と確認したが、すべて授乳中でした。

 

卒乳してからはそんな事、一切思わなかった。

 

だからね、授乳とは、異世界にいるのよ。

 

貧血と寝不足の症状がそうさせるのかな。

 

一番下が生まれてからは、子供の誕生日の写真を見ても、その時の映像が思い出せない。

 

どうやって日々の生活をこなしてきたのか。

 

みんなそうやって必死に子育てしているんだろう。

 

今日、スーパーの駐車場で2歳くらいの双子兄弟がいて、かわいい〜と思ったのも束の間、ご主人が生後半年ぐらいのお嬢ちゃんを抱っこしていた。

 

うそだろ。

 

日々、この子達のお世話をしているってこと?小さい可愛らしいママだった。化粧っ気はないにしても清潔感のあるほんわか家族。

 

わかる!わかるぞ!私には視える!!!

 

ご主人が奥様を心から尊重して、協力している姿がね。

 

いい?家族は運命共同体なの。 

「お母さんは家庭の太陽」なんて言うけれど、太陽がガス欠で消えかかってたら、家の中は真っ暗。良い気なんて回るはずがないのよ。

 

お母さんに無理をさせている家は、いずれ気が詰まって全員が共倒れになる。『使えるものは全て使って母を休ませる』。これが開運の絶対条件!。使えるものを全て使って母の回復を早めないと、家の中の良い気はまわらない。

 

授乳中は気が整っていないどころか、枯渇しているのよ。そんな状態で良い思考ができるわけない。

 

母子で生きてるだけで褒めてほしい。

 

という私も、授乳中当時はちゃんとしなきゃ、家事も育児も新生児のお世話も。

 

と思っていた。

 

   

 

ムリムリムリムリムリムリムリムリ!!!!

 

とてもイライラしていたと思う。

 

そうまでして家の中の見た目を整えても、人間がヘロヘロなのに、意味ないんだよね。逆効果。

 

妊娠、出産、授乳って母の体力、思考、栄養がたくさん奪われていくんだと思う。

 

   

 

ひーくんが8ヶ月のときに奥歯がスルっと2本抜けたのよ。痛くも痒くもなく。

ただ体から栄養が消えていった結果の衝撃……!

 

え??なにこれ?

 

   

 

びっくりよ!!!

 

だから、授乳中の間だけは、どうかお願いだからだらだらして欲しい。

 

いいわね?約束よ。

母子の命より大切なものなんてこの世にないもの。

 

昔の私にも言ってるつもりで言ってる。

 

大丈夫。授乳が終わる頃には、また「私」に戻れる日が必ず来るから。 

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